本当の原因は何なのだろう。

JR宝塚線の事故をウォッチしていくうちに、
JR西日本を一方的に糾弾する報道に違和感を覚えました。
何故だろう、と考えていたときに、
とある被害者の遺族の方のインタビューを眼にしました。

「運転手が悪いんじゃない。
これは今の日本社会の緩みが起こした事故だ」

あっ、と思いました。
僕もほとんど同じ考えだったのです。
ただ、僕は日本社会の「緩み」ではなく、
「縛り」が起こしたのではないかと思います。


外国でもこの事故は話題になっているそうです。
長らく鉄道の最先進国であると思われてきた日本が、
あり得ないような事故を起こしたからです。
今回の事故の原因を多くの外国メディアは、
「たかが2〜3分の遅れに目くじらを立てる国民性」
と断じています。

安全に客を送り届ける義務を負う鉄道会社が、
今回のような事故を起こしたこと。
その責任を免れることは決してできないでしょう。

ただ同時に、
もっと本数を増やせ、もっと速く走れ、
もっと乗り換えをスムーズにしろ、
停車駅を増やせ、新駅を造れ、
でも所要時間は一切伸ばすな、
何で3分も遅れてるんだ、予定に間に合わなくなる!
と直接的、間接的にプレッシャーをかけ、
無理に無理を重ねさせてきたのは利用者である我々です。

「安全を第一に再検討した結果、
列車の数を1/3に削減することになりました」
「安全を第一にするため、
列車遅延はやむを得ません」
もし、事故前にそう言われていたとして、
それでも我々はJR宝塚線を使っていたでしょうか。
並走する阪急宝塚線に鞍替えすることなく。

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