最近、五反田のジムに通い始めました。
五反田にした理由は、まずアクセスが便利だから。
新しい家からだと通勤途上だし、今の家からも近い。
それと、早朝からオープンしてるから。
夜が何時になるか分からない仕事なので、
出勤前に通えるかどうかがかなり大事なんです。
しかし早朝のジムって、オジジオババだらけ。
まぁ早起き世代だから当たり前なんだろうけど、
若い女性なんてまずいません。
プールで泳いでると前も後ろもベテランさん。
そんな状況で泳ぐうち、
僕は不意に「クローバー」のことを思い出しました。
大阪に住んでた頃に通ってたジムの常連婆ちゃんで、
どうもご当人はクロールにいたく自信があるらしく、
周囲で泳ぐ人を手当たり次第に呼び止めては
「アンタはもっとこう泳いだ方が良い」
と手本を示しつつ指導しはじめちゃうんです。
そりゃもう懇切丁寧に、自分勝手に。
そこで僕はいつも先にフィットネスのコーナーに行き、
自転車をこぎつつガラス越しにプールをうかがい
クローバーがいるかいないかチェックする、
という方法で「熱血指導」を回避していました。
ところがある日、
いないと思って行ったプールに彼女を発見。
おそらくワールプールなどの死角に入っていて
フィットネスコーナーからは見えなかったのです。
「ヤバイなぁ」
と思いながら隣のコースで泳ぎ始めたところ、
「ちょっと、アンタ」
と彼女の声が聞こえてビックリ。
あぁ、捕まってもた・・・と思って振り返ると、
別の初老の男性が捕まっていました。
ホッとして再び泳ぎ始めようとした瞬間、
彼はクローバーにスゴイことを言ったんです。
「結構です。私、自分のペースで泳いでますから」
いや、ごもっとも!そりゃその通り!大正解!
誰もが思っていて口にできなかった当たり前のことを、
ついに彼は彼女に向かって言ったのです。
それだけでも胸のすく思いだったんですが、
泳ぎ出した彼を見てさらにビックリ!
正直言って、彼女よりクロールがウマイ。
さて、クローバーはスゴイ顔してましたね。
鬼の形相というか。目なんか三角になってました。
善意(=自己満足?)を一気に否定された上、
今までの誇り(=自己満足?)が崩壊したわけで。
無言でプールから出て行った彼女を見て、
さすがに凹んだな、こりゃ、と思いました。
それから経つこと約2週間。
久々に出かけたジムで再び見かけた彼女は・・・
相変わらず揚々とクローバーしてました。
恐るべし、老パワー。
そんなことがあったので、
実は今通ってるジムでもちょっとドキドキ。
「ちょっとアナタ?」
そんな声がかからないことを祈りつつ泳いでます。