楽器メーカー関連で新しい広告制作を引き受けました。
商品はレッスン。ターゲットは大人。楽器はいろいろ。
要するに「大人のあなたも音楽やろうよ」っちゅうわけです。
これ、実は結構待ち望んでいた仕事というか、
クルマと同じぐらい個人的に興味があった仕事です。
さてさて。大人に音楽。大人になってから音楽。
あまりカッコよく描くと「自分には無理」と思われる。
だから、ちょっと拙くて楽しそうに描いた方がいい。
大人に習い事を薦めるときって、
そういうアプローチを取ることが多いみたいですね。
でもね。
ホンマか?と。
某CMでオッサン連中がバンド演奏してるの、あるでしょ。
ヘタッピなんだけど、本人たちはスゴイ楽しそうな。
あれ見て、正直、赤面を通り越して青面するのって僕だけかな。
恥ずかしいというか、惨めで見てる方が耐えられん。
あるいは大昔の英会話学校のCMで
「ノープロブレム。アイアム農婆!ギャハハハ!!!」
なんてのもあったよね。
「絶対にこんな英会話学校には行かん!」
と思ったな。習いに行ってこんな英語しか話せんのか、と。
習い事を始めるきっかけって、憧れだと思うんです。
頂点に近いモノを見て、駆り立てられるように始める。
自分もそんな風に本当に上達できるだろうか、
なんて冷静な(冷めた)考えはそこにはない。
それぐらい衝動的でないと続かないし、実際に上達しません。
だからこそ、僕はひとりの視聴者として、
習い事を薦めるのなら手が届かなさそうなレベル、
グッと憧れる姿を見せて欲しいと思います。
楽器で言うなら、やっぱりメチャウマであって欲しいし、
英語で言うなら、見事な発音でベラベラ話して欲しい。
ちょっとやそっとでは無理、と思えるレベル。
もしくは逆にあまり巧くないモノを見せるのなら、
上達しようと必死になってる姿を。
その挑戦に男気(女気?)を感じるから。
ヘタッピで自己満足してる人を見て
「オレにもできるかも。やってみるか」と思っちゃう人や、
ムチャウマな人を見て
「オレには無理。やめとこ」と引いてしまう人。
多分、あなたは習い事はやめておいた方がいいです。
楽しめるほど上手くなりません、きっと。
決めた。
「楽しいなァ~」
なんて広告、今回は絶対に作らんぞ。






